西カロリン海軍航空隊ペリリュー島司令部跡2 (090616)
建物の見取り図作ってみました→こちら
階段
階段を見上げた写真。往時はたくさんの将校や兵たちが行き来した階段も、今は木の根が這うばかりだ。階段の一部にはすべり止めが残っている。



踊り場
踊り場の柱は、爆弾で吹き飛ばされたのか、それとも年月によってか、一部が崩れていた。

吹き抜け
二階から一階を見下ろす。
上に開いているのは、1トン爆弾の落ちた跡。爆弾は天井と二階の床を突き抜けて、建物の壁を吹き飛ばした。こんな凄まじい威力の爆弾が雨あられと降り注ぐ中、逃げもせず投降もせず戦い抜いた日本兵の精神力の強さに驚く。ただただ驚く。
戦闘下の一種異常な精神状態があったとしても、一部の人たちが言うような天皇陛下の軍隊としてのマインドコントロールがなされていたとしても、それでも戦前の日本人が強靭な精神を持ち合わせていたことを否定する材料にはならないだろう。昔の人はすごかったのだ。今の自分のだめさ加減が情けなく、そして先人達に対し申し訳ない気持ちでいっぱいになる。下らないことでいちいち落ち込んだり愚痴ったりしないで、日々頑張ろう。
言うまでもないが、あちこちに張られたタープは撮影隊が設置したもの。

水周り棟外観
二階から先ほど見学した水回り棟を見下ろす。一部は二階建てだったんだね。屋根や壁から木が生えていて、アンコールのタ・プローム寺院のようだ。人間が手を入れなければ、あっという間に自然に支配されてしまう。

謎の建物
通信室と思われる建物に続く扉。半端ないくらい分厚い。地元の人達の間では金庫という説もあるそうだが、この頑健さから考えるとさもありなんという感じ。それにしてもタープが邪魔!

正面玄関上のテラス
二階から、本来の入り口方面を見る。
ここから見ると、正面にテラスが設置されていたとわかる。

二階崩落部
テラスの横、二階崩落部の際。びっくりするほど緻密なコンクリート。

住人たち
二階の天井は、ドロバチの巣に覆われていた。今ここを支配しているのは、ジャングルの木々や虫たちである。