ホテルに残る遺構5 (090618)
ホテルの見取り図作ってみました →こちら
本文で紹介する場所の確認にどうぞ。(ちなみに私達が泊まったヴィラは★です)

気になる構造物
見取り図E地点。
ホテルのプライベートビーチから小さな岬ひとつ隔てると、マコモがちらほら繁る砂地の入り江が拡がっている。だが砂浜はなく、波打ち際はいきなり石垣だ。そして石垣の奥には、日本軍のトーチカ?がそのまま残っている。
パラオ滞在最終日のこの日、午前中シュノーケリングを楽しみながら岬を回り、ずっと気になっていたこの入り江に行ってみた。泳いでいくうちに雲行きが怪しくなり、スコールになった。

カモフラージュ?
入り江の海底は砂地で、上にうっすら泥が積もっているのだが、水はとてもキレイ。全然濁ってない。
なるべく近くまで泳いだが、最後はお腹が擦れたのでざぶざぶ歩いて接近した。石垣は粗雑で、なんだかすごく急ごしらえの感じがする。ホテルに残る遺構4で紹介した夜間照明の台座と似ているし、ホテル建設に際して施されたカモフラージュだろうか。

到着
上陸。浜辺は流木や瓦礫が散乱していて、フィンを着けたままだととても歩き辛かった。
近くで見ると、遠目にも目立っていた銃眼がなんだか淋しげだ。
砦
上陸地点から左(左下写真)、そして右(右下写真)を見る。 海岸線を覆うように長い擁壁を築いていたらしい。



ジャングルを守る壁
フィンを履いたまま、よたよたと石垣をよじ登った。だってこれ脱いだら素足だったからさ。
擁壁にしてはやや薄い気もするが、所々で柱を立てて補強している。警備兵が守っていた擁壁の内側は、すっかりジャングルに覆われている。

貯水槽?
ここから下三枚の写真は、トレッキング中に撮ったもの。トレッキングルートが擁壁の内側近くを通っており、ルートを少しだけ外れ薮に分け入って撮影した。
海岸線から5メートルばかり奥まった所に、四角い構造物がある。パラオの各地に残る貯水槽に似ている気がするけど、ほとんどの貯水槽が円形なのに対し、これは四角形。実際は何に使われたんだろう?
用途不明
下二枚は波打ち際、擁壁のすぐ内側に残された構造物。所々にボルトで固定するための穴が残っている。もしかしたら兵器?


波打ち際に遺されたもの1
時間軸は戻って海側からの探索。
波打ち際には、ガスボンベとおぼしき物体がコンクリブロックの成れの果てと共に埋もれている。左下は全体像、右下の写真はバルブ部の拡大。



波打ち際に遺されたもの2
こんなものも落ちていた。蛇口っぽい。バルブだと思うけど、おそらく上の部分にハンドルがあったんだろうな。燃料、水、スチーム…このバルブは何を通していたんだろう。

これはなんだ
ブイかタンクか、はたまた戦後の漂流物か。直径50センチほどの物体も打ち上げられていた。