ランチ&ホテル内トレッキング~ホテルに残る遺構6 (090618)
ホテルの見取り図作ってみました →こちら
本文で紹介する場所の確認にどうぞ。(ちなみに私達が泊まったヴィラは★です)

ホテルの自然散策路
パラオパシフィックリゾートには自然散策路がある。ホテルのパンフレットにはNature Trailとして掲載されており、自然や戦争遺構を探索するコースとなっている。
パラオに来るまでこんなものがあるとは知らなかった私達は、最終日にここを歩いてみた。最初は見晴らし台があるらしいから、トレッキングの途中でランチをしよう!と考えてフロントにランチボックスを頼んだのだが、出掛ける前にどうしようもなくお腹が空いてしまい、部屋で食べちゃった(笑)
左はおにぎり弁当、右は洋風弁当。どっちもウマーでした! ほんと、パラオは食事に外れがない! 味付けが日本人好みなのだ。ちなみに上に写っているのは、パラオではおなじみポッカのグリーンティー。甘い緑茶を美味しいと感じる程度には慣れましたw

庭には二羽…
部屋でなにかしら食べてていると、どこで嗅ぎつけるのか常にニワトリたちがやってくる。この日も御多分に漏れずニワトリ親子がやってきた。

トレッキングに出発
見取り図では、右上にながーく延びているのがトレッキングコース。海側のエントランス(図上にはNature Trail Entranceと記されている所)から山に分け入る。最初は小高い丘を越え、前ページの海沿いの遺構のすぐ裏を抜けてから道は再び上っていく。前半の勾配はかなりきつい。運動不足の我々には正直こたえるルートだった。

キクラゲ発見
急な登坂の途中、倒木に生えたキクラゲを発見。きれい! ちなみに友達は、これを見るまでキクラゲがキノコだと知らなかったそうで、すっごく驚いていた。
そういえば、パラオ滞在中は全然虫に刺されなかった。まったくと言っていいほど羽虫がいないのだ。虫よけ持っていったけど結局使わずに済みました。これもパラオ大好きな理由のひとつだ。べつに虫は苦手じゃないけど、羽虫とか蚊って煩わしいからさ。

散策路の展望台
見取り図EとFの中間には、真新しい展望台がある。山道を登りきった場所にあるので眺めは素晴らしい。写真では、手前に用途不明の遺構(見張り台とかのあれ)が残る出島が見える。
展望台にはベンチとテーブルがあり、一休みするにはもってこいの場所だ。空腹に耐えかねてランチを済ませてしまったことが悔やまれる(涙) 虫もいないし、ここで食べれば良かったー!
塹壕跡
展望台からは比較的平坦な道が続く。そして、さほど歩かずにF地点、山のほぼ頂上に設けられた日本軍の塹壕に辿り着く。
ジャングルの視界が不意にひらけ、左下のような円形の広場が現れたときには驚いた。広場を縁取るようにハイビスカスが植えられており、そのさらに外側には、ここが塹壕だったことを示す小さな案内板がある。
でもこの広さと形状から考えるに、なんとなくここって砲台だったような気がするんだよな。2010年1月に別の友達と呉・江田島を旅行してレンタカーで戦争遺構をいくつか見て回ったんだけど、なんとなくそこと雰囲気が似てるんだよ。



小鳥たち
塹壕跡地からは舗装された車道(ずっと下り坂)がルートとなる。頂上周辺では道の端が刈り払われ、明るい薮となっている。そこではご覧のような赤い小鳥が群れていた。

防空壕跡
頂上付近をぐるっと回ると、車道は斜面に沿って下りはじめる。道はかなりの急勾配だ。午前中のスコールで濡れたままのコンクリート路面は、うっかりすると滑ってしまいそう。そして山側の斜面には、右のような防空壕が点在している。看板を直訳すると防空壕だが、ひょっとすると日本軍お得意の洞窟陣地なのかもしれない。でもそれってどちらかというと陸軍の十八番だし、海軍基地だったこの場所ではやっぱり防空壕かな。あるいは頂上の塹壕が砲台だったと仮定したら、弾薬庫とか待避壕とか。

でかい建物
見取り図のG地点。
散策路の終点、下り坂の最後になって、いきなり右手に写真のような廃虚が現れた。ちなみに、道を挟んだ反対側には従業員宿舎とランドリーハウスがある。壁のコンクリートの厚さから、これも軍事施設だったのは間違いないと思うんだけど、なんだったんだろう。
建物詳細
左下:ぶ厚いコンクリートの壁
右下:仕切り壁は取り払われて、ゴミが散乱していた…悲しい。



緑の侵食
トレッキングルートの終着点より、謎の建物を振り返る。壁にも屋根にも植物がびっしり。いやはや濃いトレッキングでした。最後の最後まで遺構だらけ!