パラオ旅行記

2009年のパラオ旅行記です。
ロックアイランドの美しい海や、ペリリュー島を中心とした太平洋戦争の戦跡などを紹介しています。

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   ~市街に残る日本建築

ふるさとレストラン~コロール市街に残る日本建築 (090618)

 

 

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パラオ最後の夜

 パラオ最終日は、夜十一時にホテルを出発、深夜一時発の飛行機でパラオ出国だった。ヤノズで食べたローカルフードの美味しさが忘れられず、今日で最後なのだからもう一度行こういうことになった。
 だがヤノズは午後七時で閉店。今の時間は七時五分…残念! じゃあ別のレストランでということになり、ペリリューツアーでお世話になったガイドさんが話していた「ローカルの人がよく行くレストラン」のひとつ、ふるさとレストランに決めた。
 パラワンはほとんど外食をせず、レストランの客はほとんど在パラオ外国人か観光客だそうだ。地元民がよく行くのは、ふるさとレストランともうひとつ、マラカル島にあるカープレストランくらいのものらしい。

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ふるさとレストラン

 検討の結果、コロール島のふるさとレストランに決定。店名からてっきり日本人が経営しているお店だと思ったのだが、行ってみるとパラワンのお店でした。店内は広々としていて清潔感があります。小奇麗な定食屋を広くした感じで落ち着けます。(2013年現在、島内の東に移転したそうです)
 上の写真はお店のメニュー。和食が普通に並んでます。パラオでは餃子も天麩羅もシューマイも前菜になるのだ。そしてこの写真は、Ukaebという料理。カニの甲羅にカニの身と色々混ざったものが詰められています。あっさり系で美味しい。

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天麩羅とCold Ramen

 右の写真は天麩羅とCold Ramen。Cold Ramenってなんだ!?と頼んでみたら、なんのことはない冷やし中華のことだった。冷静に考えれば分かるよね…。味は日本の冷やし中華まんまでした。
 そして左の天麩羅ですが、程よい塩味が利いてて美味しいんだけど、とにかく量が多い! お値段からして(500円くらい)そんな大した量じゃないだろうと高を括ってたらこれですよ。タマネギ、オクラ、茄子、海老、インゲン、白身魚等。天麩羅というよりフリッター。天つゆや大根おろしはなくて、かわりにご飯がついてくる。このご飯がけっこうくせ者で、刺し身にも天麩羅にもUkaebにも全部ご飯がつくから食べきれない! ちなみにご飯はカリフォルニア米です。これが料理に合うんだよ一応和食なのに(笑) 不思議だ。料理の味付けは醤油ベースだけど、パラオ風にアレンジしてあるからかもしれない。

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本日のお刺し身

 本日のお刺身(お刺身は日替わり)はマグロ。あっさりさっぱりしてて美味しかった! 生だからかな? カリフォルニア米ともよく合いました。パラオでは赤身のマグロしか見なかったけど、個人的にはトロ系より赤身の方が好きなので問題なし。
 パラオではお刺身を普通に食べます。メジャーなものではマグロとシャコ貝。パラワンはあまりワサビを使わず、醤油にパラオレモン(左上の黄色みがかったスダチのようなやつ)を絞るんだけど、さっぱりして美味しいです。ポン酢醤油ともまた違う爽やかさなのだ。パラオレモンは見た目はスダチに似ていますが、果肉はオレンジ色で酸味もさほど強くない。
 ちなみにパラオの主要な輸出品のひとつがマグロだそうな。台湾の漁船が採ってくるらしい。昔は日本のマグロ漁船が並んで停泊していたパラオ港(マラカル港)だけど、今は台湾の漁船が何隻も接岸しています。

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その他のメニューとおにぎり

 ふるさとレストランのメニュー。japanese breakfastもあります。ちなみにパラオのレストランで「Fried Chicken」を頼むと、高確率で唐揚げが出てきます(笑)
 ひと皿の量がかなり多かったのと、ご飯が茶碗で計三杯もきてしまったので食べ切れず、残ったご飯はおにぎりにしてもらい、天麩羅の残りと一緒に持ち帰りました。これはグアム空港でトランジットの待ち時間、早すぎる朝食として自分たちの腹におさまりました、ごちそうさま!
 おにぎり作って下さい、と店長さんらしき人に頼んだのですが、おにぎりがどんなものかは知らなかったようで、身振り手振りで説明しながらお願いしたところ、ふりかけのかかった俵結びを作ってくれた。ありがとう!

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パラオのビール

 パラオの地ビール、レッドルースター。アンバーとライトの二つから選べと言われてアンバーにしました。全部で四種類あるそうです。
 パラワンはほとんど飲まないそうで、もっぱら観光客向けのビールらしい。甘味がやや強くて、いかにも「地ビール」って感じ。こういうビールは好きだ!

昌南倶楽部跡の門柱

 食事を終え、折り詰めを受け取って、番頭さんにタクシーの名刺を渡します。タクシーは度肝を抜かれるほど早くきました! どうやら駐車場で待っていてくれたらしい…。確かに地元の人はほとんどタクシー使わないし、乗るのは観光客くらいだよね。合理的と言えば合理的です。
 それにしても驚いた。タクシー来るまでに写真を撮ってようと外に出たとたん、見覚えのあるタクシーが目の前に滑り込んできて、運転手さんが笑顔で手を振ってるんだもん(笑)
 で、なんの写真を撮ろうとしたかというとですね、下の写真、門柱と塀の名残です。コロール市内をタクシーで行き来してる間、何度も見掛けて気になってたんだ。日本に帰る前に写真に納めておこうと思い、夜の九時にシャッターを切ったのだが、ご覧の通り全体像を把握するのが困難なしょぼい写真になってしまった…。向かって右に右の写真、左に左の写真がきて、門の跡がそのまま残っています。通りから見てもすぐに分かるくらい目立つ!
 帰国して調べたら、これは昌南倶楽部という、南洋庁職員組合の福利厚生施設だったらしいです。画家が個展を開いたこともあるそうな。さぞかし立派だったろうに、年月とは残酷なものですね。

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武徳殿跡の門柱

 これは昌南倶楽部門柱から20メートルほどしか離れてない西隣、武徳殿の門柱の写真ですが、アラカベサン島のmilitary hospital跡の門柱もこれとほぼ同じ形をしています。でも上部構造物は片方無くなってるし、色も原色ばりばりなペンキで塗られた黄色と青の激しい色彩なので、一見すると日本建築とは思えないです。
 武徳殿の詳細は不明ですが、おそらく大日本武徳会が全国各地に建てた道場のようなものではないかと思われます。ちなみに、武徳殿の西隣には海軍の通信施設があったそうですが(個人の手記に記述あり)、礎石等は残っていないようです。渉猟しえた範囲だけではありますが、文献にも記載なしでした。ちなみに大日本武徳会は、戦後GHQによって解体されています。
 この写真は門柱を敷地内から見たところ。門を出ると車道を挟んで右斜め向かいに、パラオ地方裁判所(旧南洋庁パラオ支庁舎)があります。ちなみに南洋庁は道路を挟んだ真向かいにありました(現存していません)。このあたりは当時の官庁街だったんですね。
 参考までに、統治時代のパラオの町並みの写真はこちら。びっくりするほどきれいな街並みです。

さいごに

 これで私のパラオ旅行記は終わりです。いつかまた近いうちに、絶対行きたい! そしてPPRに泊まりたい! 何度でも訪れたくなる、パラオはそんな国です。みんなもパラオ行こうぜ!!! オススメはオフシーズンですよ!!!

 

 ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました!