パラオ旅行記

2009年のパラオ旅行記です。
ロックアイランドの美しい海や、ペリリュー島を中心とした太平洋戦争の戦跡などを紹介しています。

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西カロリン海軍航空隊
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   ~市街に残る日本建築

ホテルに残る遺構4 (090617)

 

 

 ホテルの見取り図作ってみました →こちら
 本文で紹介する場所の確認にどうぞ。(ちなみに私達が泊まったヴィラは★です)

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夕食にはまだ早い

 タクシーによる市内の遺構めぐりを終え、ホテルに帰ってきたのは確か十六時くらいだったかな。友達はまだマッサージから戻ってなかったんで、気になってた敷地内の遺構らしき場所に行ってみることにした。見取り図ではD地点にあたる場所だ。
 右の写真は、半島の付け根から展望台のある山を見たところ。崖下にコンクリートの台座が作られ、ライトが設置されている。日が暮れるとここに明かりが灯り、なかなか幻想的な光景になるんだが、近くで見るとなんか台座が場違いに武骨で不自然なのだ。

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探検

 防波堤をてくてく。目標が近付いてきた。

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出航

 飛行場跡では、ちょうどパラワンの従業員たちがボートで海にくり出しているところだった。毎日日暮れ時に、ビーチの沖でボートの練習をしていた人たちだろう。

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自主的にポージング

 陽気なパラワンたち。カメラを向けるとノリノリでポーズを取ってくれた。戦時中からは考えられないほど、平和な光景です。
 先にも述べたが、このホテルは海軍の軍事基地の跡地に建てられている。今はヴィラが建ち並ぶ埋め立て地も、展望台に向かう防波堤も、かつては民間人の立入など許されない場所だった。そう考えると感慨深いな〜。

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錆びた鎖を発見

 台座に近付く道はない。仕方ないので、岩の斜面を伝って防波堤をおり、岩場伝いに行くことにした。サンダル履きにはちょっと辛い。失敗したな〜。でも運良く干潮時だったので、足場にはさほど困らなかった。
 岩場を伝い歩いてると、足元に錆びた鎖が転がっていた。太さは親指くらい。頑丈な鎖だ。海軍時代のものかもしれない。

錆びた鉄骨を発見

 思ったより遠い台座(涙) 鎖を発見してから、他にもなにか残ってないかきょろきょろしながら進んでたせいでもあるんだけど。でも、ゆっくり進んでたお陰で新たな発見。防波堤の上からではわからなかったけど、台座近くの海中に、錆び付いた鉄骨がごろごろ転がってる!(わかり辛いけど、右の拡大写真で矢印で示している)

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まだある

 振り向くと、岩の陰にも鉄骨が。どう考えても、ホテル作ったときとかの残りじゃないよね。だってこんな鉄骨使う施設、近くにないし。

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こんなものまで

 一息入れて周囲を見渡す。山の上(展望台)から落ちたのか、それとも台座の施設を構成していた壁かなんかが崩れたのか、でかいコンクリートの塊が波打ち際に倒れていた。不自然…。

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到着

 やっと照明の台座に到着。でもどうやって昇るんだこれ…。それになんか変だ。遠目からだと普通の岩場に見えるけど、間近で見ると岩を無理矢理コンクリートで固めてある。やっぱり、これも海軍施設の遺構なんだろうな。コンクリートの施設が剥き出しだと景観が悪いから、こうしてカモフラージュしてるんだろう。リゾートと戦跡は、普通相容れないものだし。

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台座の裏側

 なんとかよじ登って撮影。思ったより奥行きはない。なんの施設だったんだろう。
 ペリリュー島に行くときも見たけど、アラカベサン島の近くの島々には岸壁に多数のトーチカが掘られていたそうだ。砲台を設置したり、燃料を入れたドラム缶を隠したりしたらしい。もしかしたら、これもそのひとつかもしれない。

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撤収

 暗くなってきたので撤収。防波堤から波打ち際に降りるのは簡単だったが、昇るのは一苦労だった。木の根っこや枝に掴まって、なんとかよじ登りました。日頃の運動不足が憎い…。あとサンダルも。
 振り向けば美しいパラオの夕焼け。ここに駐屯していた将兵たちも、きっと同じ景色を見たんだろうな。彼らが夕陽を見て何を思い、何を感じたのか、想像すると切なくなってくる。

 

 この日の夜はホテル内のココナツテラス・レストランでディナーコースをいただきました。相変わらずほぼ貸し切り状態…オフシーズン最高! ここで友達の「名字」と同じ「名前」のボーイさんがわざわざ来てくれて、一緒に写真撮ったよ! スタッフのホスピタリティも最高!