パラオ旅行記

2009年のパラオ旅行記です。
ロックアイランドの美しい海や、ペリリュー島を中心とした太平洋戦争の戦跡などを紹介しています。

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ペリリュー島戦跡マップ
コロール島周辺戦跡マップ

 

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西カロリン海軍航空隊
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ホテルに残る遺構4
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ホテルに残る遺構5
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   ~ホテルに残る遺構6

ホテル内ガーデン&スパ
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   ~市街に残る日本建築

ホテルに残る遺構3(第三回)(最終回) (090616)

 

 

 ホテルの見取り図作ってみました →こちら
 本文で紹介する場所の確認にどうぞ。(ちなみに私達が泊まったヴィラは★です)

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岬の廃虚

 散策路はそのまま岬の突端へと続いている。道の先も気になるけど、それよりもまずこの遺構だ。

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弾痕

 電線を張るためなのか、錆びたかすがいが壁に直接打ち込まれている。その左下は、たぶん弾痕だと思う。同じようなものが壁にいくつか刻まれていた。航空機からの機銃掃射を受けたのかもしれない。終戦間際には、コロール島やバベルダオブ島、そしてここアラカベサン島も、たびたび米軍の空襲を受けていた。

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謎の建物

 施設はとても狭い。でも、窓はとても大きい。軍の施設だと防御上窓を小さく作りそうなもんだけど。もしかして見張り所だったのかな? それとも管制塔? だとしても窓大きすぎる気がするし、壁もなんだか薄いし。
 そういえば、この飛行場はもと南洋興産が所有していたのを接収したって、案内板に書いてあったな。こっちが民間施設で、撤去されちゃった展望台のあれが軍の施設だったのかも。

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やっぱり謎

 本当に大きな窓だよなー。壁の三面にこんなでかい窓があって、しかも残り一面は入り口だから、これじゃほとんど家具とか機器とか置けない気がする。ほんと、なんのための施設だったんだろう? 換気扇もあるし床付近には通気孔もあるし、わりときちっとした施設だと思うんだが。

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廃虚を振り返る

 遺構を後にして、散策路を進む。振り返ると、熱帯の木々とほぼ同化した遺構が見えた。
 もしかして、本当に見張り所なのかも。だって外からは見えにくいのに、中からの見晴らしがすごくいいんだもん。

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岬への道

 どこまでもつづく散策路。こういう道を歩くのって、とても楽しいから大好き。

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まだまだ続く…

 かと思いきや、終わりは唐突に訪れた。まあ、地形から言ってそんな長くないのは分かり切っていたんだけど、やっぱり道が終わってしまうのは淋しい。
 砂と岩が覆う岬の突端に、道は消えていた。この先は崖だ。そして言葉では言い尽くせないほど、美しい海と、南洋の夕陽。
 日本の兵隊さんも、この景色に心癒されるときがあったかもしれない。